ニキビがかゆいのは、ニキビに炎症が起きてしまっているのが原因です。
ニキビはアクネ菌が増殖すると炎症を起こして、ヒスタミンが分泌されてしまいます。
そうすると、「かゆみ」の神経が刺激されてニキビがかゆくなってしまうのです。
この「かゆみ」を抑えるには毛穴の中の炎症を抑える必要があります。
そこで、今回の記事ではニキビがかゆくなる原因とかゆくなった時の対処法についてご紹介します。
この記事を読み終えていただければ、ニキビのかゆみにストレスを感じることがなくなるでしょう。
目次
ニキビがかゆくなる原因
ニキビがかゆいのは、炎症したときに分泌されるヒスタミンが原因です。
なぜなら、ヒスタミンはかゆくなる神経を刺激してしまう物質だからです。
ニキビはアクネ菌が増殖して、炎症物質が分泌されることで悪化します。
そして、分泌されたヒスタミンはマスト細胞(肥満細胞)から細胞の外へ放出されることでかゆみを引き起こすのです。
ニキビがかゆい時の対処法
ニキビの原因がわかったところで、ニキビの対処法を確認しましょう。
鎮静効果のある化粧水を使用する
ニキビがかゆくなった場合、鎮静効果のある抗炎症成分や殺菌成分などが配合された化粧水で保湿をしましょう。
特にグリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸、ビタミンC誘導体が配合されている化粧水がおすすめです。
メイクをしたまま使用できるミスト化粧水を選べば、外出先でも対策できます。
グリチルリチン酸ジカリウム | 抗炎症成分 |
サリチル酸 | アクネ菌の殺菌作用 角質軟化作用 抗炎症作用 |
ビタミンC誘導体 | 皮脂分泌抑制 |
HABA|スクワランスパローション
内容量 | 60ml |
公式サイト価格 | 1,430円(税込) |
冷やす
ニキビの炎症を鎮めるには、冷やすことも効果的です。
ハンカチで包んだ保冷剤や水で冷やした清潔なタオルをかゆい部分に当てることでかゆみが鎮まります。
冷やすことで細胞の働きが鈍くなり、かゆみを抑えることができるのです。
しかし、長時間冷やし続けると血流が悪化しニキビが治りにくくなる原因になるので、1分以内でやめるようにしましょう。
また、冷やす時にニキビの刺激にならないよう擦らないように気をつけてください。
ニキビがかゆいときにやってはいけないこと
ニキビの扱い方を間違えると、ニキビの治りが遅くなったり患部が悪化してニキビ跡になったりします。
綺麗に治すためにも、ニキビがかゆい時にやってはいけないことを確認しておきましょう。
温める
ニキビは温まると、血行が促進されて炎症部分がさらにかゆくなってしまいます。
特に、入浴すると老廃物が体内を循環し身体中に血液が行き届くので、ニキビがかゆい時は長風呂をしないようにしましょう。
刺激する
ニキビがかゆくなると触りたくなりますが、指についている皮脂やホコリがニキビについて悪化する原因になります。
指だけでなく、髪の毛にかかる部分にニキビがあると髪の毛に付着している皮脂やホコリ、整髪剤などの化学物質がニキビに付着して炎症を起こす可能性があります。
ニキビがかゆい時は髪がニキビにかからないように気をつけましょう。
ニキビの解消法
ニキビのかゆみを抑えるためにも、ニキビを早く治す必要があります。
ここではニキビの解消法についてご紹介します。
市販薬を使う
ニキビを治す市販薬にも多くの種類がありますが、販売されている市販薬は大きく分けると4種類になります。
- 皮脂を取り除くタイプの薬
- アクネ菌を殺菌するタイプの薬
- 炎症を抑えるタイプの薬
- 代謝をよくするタイプの薬
かゆみが発生している人はすでにニキビが炎症している状態なので、アクネ菌を殺菌するタイプの薬か炎症を抑えるタイプの薬を選ぶと良いでしょう。
アクネ菌を殺菌するタイプの薬に含まれている成分 | アラントイン イブプロフェンピコノール グリチルリチン酸二カリウム |
炎症を抑えるタイプの薬に含まれている成分 | イオウ イソプロピルメチルフェノール トリクロサン レゾルシン |
LION|ペアアクネクリームW

内容量 | 24g |
amazon価格 | 743円(税込) |
皮膚科に行く
ニキビを綺麗に治したい人や重度のニキビを患っている人はクリニックや皮膚科に通いましょう。
市販薬は比較的副作用の心配が少ないものを使用しているので、即効性や効果を感じられないことがあります。
クリニックや皮膚科だと、飲み薬や塗り薬などあなたにあった薬が処方されるので綺麗に直せたり即効性が高かったりします。
また、ニキビの治りが遅くなりニキビ跡がひどくなると、クリニックや皮膚科でも綺麗にすることが難しいこともあるので、少しでもニキビにお悩みの人はクリニック・皮膚科での治療をしましょう。
ニキビ以外のかゆみの原因
ニキビのかゆみの原因の多くは炎症によるヒスタミンの分泌ですが、実はニキビ以外の原因だったという場合もあります。
ここまでの対処法で改善されなかった場合に考えられる原因をご紹介しますので、確認しておきましょう。
乾燥
肌の乾燥がかゆみを引き起こすことがあります。
肌は乾燥すると角質層から水分が逃げやすくなります。
角質層の水分と油分のバランスが崩れるとバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすい状態になるのです。
バリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けた肌に「かゆみ」が発生します。
また、かゆいからといって肌を掻くと、肌の刺激となります。
それが、バリア機能のダメージとなりかゆみの連鎖を引き起こしてしまうのです。
化粧品が合わない
そもそも使用している化粧品が肌に合っていないかもしれません。
化粧品に含まれている成分があなたの肌に刺激となっている可能性があります。
一度、使用している化粧品を見直してみましょう。
ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品や低刺激処方の化粧品をおすすめします。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、頭皮や顔のTゾーンなどの皮脂が多く分泌される部位で発生する炎症です。炎症を起こすと、肌が赤くなりかゆみの症状が出ます。
皮膚がかさつき、剥がれ落ちる状態になることもあるようです。
脂漏性皮膚炎は、肌の常在菌であるマラセチア菌が異常に増殖することが原因です。
また、マラセチア菌はカビの一種でもあります。
ですので、十分に治療しないと慢性化したり再発したりする可能性があるのでかゆみが酷い場合は医師に相談しましょう。
まとめ
ニキビがかゆいのは、ニキビが炎症することで分泌されるヒスタミンの影響です。
そして、ニキビのかゆみは鎮めることができます。
しかし、ニキビがかゆいからといって肌を刺激するとニキビを悪化させる原因になります。
今回ご紹介した方法を試していただければ、ニキビのかゆみに悩むことはなくなるはずです。