肌荒れの原因はバリア機能の低下です。
バリア機能とは、肌表面にある角質層が乾燥や外部刺激から肌を守ろうとする役割のことです。
バリア機能は主に7つの理由で低下します。
そして、肌荒れはスキンケアでは治すことはできません。
なぜなら、スキンケア商品は肌を健やかに保つために使用するもので予防や保護という目的で作られているからです。
そこで、今回は肌荒れの原因と解消法についてご紹介していきます。
肌荒れを予防する方法についてもご紹介しているので、参考にしてみてください。
肌荒れとは肌トラブルのこと
肌荒れには、医学的に決まった定義がありません。
一般的に、肌トラブルが起きている状態を言うことが多いです。
肌荒れとは乾燥やニキビなどの肌トラブルのこと
肌荒れとは、乾燥でカサついたり、ニキビができたりすることを言います。
それだけではなく、肌が赤くなる症状やかゆみを指すことも多いです。
肌荒れの原因はバリア機能の低下
肌トラブルの原因は、バリア機能の低下です。
バリア機能とは、乾燥や外部刺激から肌を守る役割のことで、角質層がバリア機能の役割を果たしています。
様々な理由でバリア機能が低下してしまうと、肌を守る働きも低下して肌荒れが引き起こされるのです。
肌荒れを引き起こす7つの原因
肌荒れの主な原因はバリア機能の低下です。
そして、バリア機能が低下することで肌荒れが引き起こされます。
ここでは、肌荒れを引き起こす具体的な原因についてご説明していきます。
乾燥
肌が乾燥すると、バリア機能が低下して肌荒れの原因になります。
空気が乾燥すると、肌表面にある角質層から水分が失われ水分と皮脂のバランスが崩れることでバリア機能が低下してしまうのです。
夏はエアコンの影響で、冬は湿度の低下で空気が乾燥しやすく肌へのダメージに繋がるので、一年中乾燥対策が必要です。
乾燥が原因の場合は頬に症状が出ることが多いと言われています。
紫外線
紫外線は、バリア機能を低下させ肌荒れを誘発します。
紫外線を浴びると肌を守ろうとして活性酸素を発生させます。
角質層の表面には皮脂膜があり肌の潤いを逃さないように保護していますが、活性酸素は皮脂を酸化させてしまい、バリア機能が低下してしまうのです。
少量の紫外線でも浴び続ければ肌はダメージを受け、シミだけではなく乾燥や炎症を引き起こします。
暴飲暴食
暴飲暴食などで栄養バランスが崩れると肌荒れの原因になります。
油分の多い食べ物は肌をべたつかせ、糖分を摂りすぎると細胞が老化してシワやくすみ、シミなどの原因になってしまうのです。
また、便秘などの腸内環境の悪化や新陳代謝の低下、血液循環にも影響を及ぼし、肌のツヤやハリがなくなってしまうこともあります。
油分の取りすぎるとおでこや鼻などにニキビができやすいようですが、胃腸の疲れから口周りや頬に肌荒れの症状が出る方もいるようです。
間違ったスキンケア
クレンジングや洗顔で必要以上の皮脂を洗い流してしまったり、化粧水をこするように馴染ませてしまったりすると、肌のダメージに繋がります。
シャンプーや洗顔料のすすぎ残しから髪の生え際やフェイスラインに肌荒れの症状がでます。
ホルモンバランスの乱れ
生理の2週間前ぐらいになると黄体ホルモン(プロゲステロン)と呼ばれる女性ホルモンの分泌が盛んになります。
これは、皮脂の過剰分泌を促すので、ニキビなどの肌荒れを引き起こすのです。
ホルモンバランスが崩れると、おでこや口周りに肌荒れの症状が出ます。
ストレス
過度なストレスも肌荒れの原因になります。
ストレスを受けると自律神経が乱れたり、活性酸素が発生したりすると言われています。
自律神経の乱れは交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなることを言うのですが、自律神経が乱れると血管収縮や血圧の上昇などで血行不良を引き起こし肌荒れの原因になるのです。
また、ストレスによる発生する活性酸素は血管や細胞を傷つけ、老化の原因になります。
免疫力の低下などで肌の生まれ変わるサイクルが遅くなり肌荒れを引き起こすのです。
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季節の変わり目
季節の変わり目だけ肌の不調が出る人がいます。
季節性敏感肌と言われることもあるようですが、花粉やカビ、ホコリやPM2.5などの季節性アレルゲンが原因で炎症などの肌荒れを引き起こしているのです。
肌荒れを治す方法
スキンケア商品は肌の奥で起こっている肌荒れにはあまり効果を期待できません。
なぜなら、スキンケア商品は角質層を健やかに保つために使うもので、予防することが目的になるからです。
肌荒れを改善するには身体の中から治すことを考える必要があります。
ここでは、肌荒れを治す方法についてご紹介します。
タンパク質を摂取する
肌が荒れてしまったらタンパク質を摂りましょう。
タンパク質は肌の元となっている栄養素で、身体の2割近くを構成しています。
また、肌のハリやツヤに必要なコラーゲンはタンパク質から構成されているので、タンパク質が不足するとたるみやシワなどの原因にもなってしまうのです。
厚生労働省が推奨している1日のタンパク質の摂取量は成人女性で50gですので、タンパク質が不足しないように意識して摂取しましょう。
タンパク質 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
鶏ささみ | 23g |
牛肉(赤身) | 20g |
魚肉ソーセージ | 11.5g |
豆腐 | 6.6g |
卵 | 6g |
牛乳 | 3.3g |
乾燥にはビタミンCやビタミンA
乾燥が気になる場合は、ビタミンCやビタミンA(βカロテン)を意識して摂りましょう。
ビタミンCとビタミンAはコラーゲン生成を促進します。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つために必要な成分です。
成人女性の1日あたりの摂取量はビタミンCが100mg、ビタミンAが650〜700㎍RAE(マイクログラムレチノール)です。
難しい方はサプリメントなどで摂取するのが良いでしょう。
ビタミンC | 100g当たりの含有量 |
---|---|
キウイフルーツ(黄肉種) | 140mg |
柿 | 70mg |
キウイフルーツ | 69mg |
いちご | 69mg |
ネーブルオレンジ | 60mg |
>ビタミンA(βカロテン) | 100g当たりの含有量 |
---|---|
にんじん | 7200㎍RAE |
ほうれん草 | 5400㎍RAE |
春菊 | 5300㎍RAE |
メロン | 3600㎍RAE |
大人ニキビにはビタミンB群やビタミンE
大人ニキビにはビタミンB群やビタミンEを摂りましょう。
ビタミンB群は肌に良いとされるビタミンが多くあり、中でもビタミンB2、パントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6は大人ニキビにお悩みの方におすすめです。
また、ビタミンEはホルモンバランスを維持する働きがあるのでホルモンバランスの乱れによるニキビを予防するのに大切なビタミンです。
成人女性は1日の摂取量はビタミンB2・ビタミンB6は1.2mg、パントテン酸は4mg、ビタミンEは6.5gが推奨されています。
ビタミンB2 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
マッシュルーム | 0.28mg |
乾しいたけ | 0.23mg |
エリンギ | 0.22mg |
アボガド | 0.21mg |
パントテン酸 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
アボガド | 1.65mg |
マッシュルーム | 1.43mg |
さつまいも | 1.30mg |
なめこ | 1.24mg |
ビタミンB6 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
にんにく | 1.53mg |
バナナ | 0.38mg |
さつまいも | 0.33mg |
アボガド | 0.32mg |
ビタミンE | 100g当たりの含有量 |
---|---|
アーモンド | 31.0mg |
うなぎ | 4.9mg |
かぼちゃ | 4.6mg |
赤ピーマン | 4.4mg |
肌荒れを予防する3つのポイント
そもそも肌荒れを予防することが大切です。
食事や栄養を考えて内側からのケアするのは勿論ですが、スキンケアで肌荒れがしにくくなるような土台作りをしていきましょう。
正しいスキンケア
スキンケアのやり方を間違えてしまったり、自分の肌に合わないスキンケア商品を使ったりしていると肌荒れの原因になります。
クレンジングや洗顔をする時に肌を擦っていないか、化粧水や乳液をつける時に叩きながらなじませてないか気をつけてみてください。
そのやり方が摩擦となり肌への刺激になっているかもしれません。
また、乾燥が原因の脂性肌なのに脂性肌向けのスキンケア商品を使用していると逆に肌の調子が悪くなる可能性があります。
一度、自分の肌タイプを見直してみることも大切です。
誰も教えてくれないスキンケア方法の真実!スキンケアアイテム6選
スキンケア商品は低刺激なものを選ぶ
敏感肌だったり、肌荒れがしやすい方は低刺激なスキンケア商品を選ぶのが良いでしょう。
低刺激処方のスキンケア商品はパッケージ等に記載されています。
しかし、現在は法的に低刺激の基準が決まっているわけではなく、化粧品メーカーの判断に委ねられています。
低刺激と表示のあるスキンケア商品全てが必ずあなたの肌に合うという訳ではありませんが、一つの判断基準になるでしょう。
ご使用の際は、パッチテストなどを行ってから使用してください。
おすすめのスキンケア商品
ここではおすすめのスキンケア商品をご紹介します。
ご紹介する商品はすでに説明した選び方を参考にして選んだ商品です。
ですので、あなたの肌荒れにあったスキンケア商品が見つかります。
【PR】FANCL|アクネケアたっぷりおためしキット

殺菌剤や防腐剤など、肌に負担となる成分が不使用のニキビケアセットです。
肌を健やかに保ち、ニキビを防ぎます。
肌荒れやニキビにお悩みの方におすすめです。
内容量 |
|
公式サイト価格 | 初回:1,000円(税込) |
MINON|アミノモイスト トライアルセット

約1週間分使えるトライアルセット。
バリア機能をサポートし、潤いのある肌に導きます。
低刺激を考えて作られたスキンケア商品です。
内容量 |
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amazon価格 | 955円(税込) |
肌荒れの時のベースメイクの選び方
肌荒れをしている時は、バリア機能が低下しており肌が敏感になっています。
肌に負担をかけないためには、メイクをお休みした方が良いですが、そうもいきません。
そんな時でも肌に負担をかけずにメイクをできるベースメイクについてご紹介します。
肌荒れには薬用化粧品を選ぶ
肌荒れの時は薬用成分が配合された化粧下地とファンデーションを選びましょう。
例えば、トラネキサム酸という薬用成分は抗炎症作用があるので肌荒れの予防ができると言われています。
また、アルコールや防腐剤無添加の低刺激処方のベースメイクもおすすめです。
おすすめの薬用化粧品
dプログラム|薬用スキンケアファンデーション パウダリー(レフィル)
肌荒れ予防の有効成分トラネキサム酸とニキビ予防の有効成分グリチルレチン酸ステアリルが配合されている薬用スキンケア処方。
肌荒れをケアし、ニキビを予防しながら肌の悩みをカバーできます。
また、アルコールやパラベン無添加の低刺激設定です。
*ケース別売り (公式サイトで購入する)
内容量 | 10.5g |
公式サイト価格 | 3,080円(税込) |
トランシーノ|薬用ホワイトニングCCクリーム
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トラネキサム酸配合で美白・メラニン生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎます。
低刺激性でお肌にやさしく考えられて作られた商品です。
内容量 | 30g |
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まとめ
肌荒れは様々な要因でバリア機能が低下することが原因で起こります。
そして、肌荒れを治すには体の中から栄養を取り入れる必要があります。
しかし、体の中からケアをしてもすぐに治るわけではありません。
生活習慣だけではなく、毎日のスキンケアで肌荒れしにくいお肌を目指していきましょう。
そうすれば、正しいスキンケア方法とあなたにあったスキンケア商品で美肌に近づくはずです。