肌のくすみをケアしたいなら、化粧水は配合成分で選ぶのがおすすめ。
なぜなら、化粧水を肌の角質層へ浸透させる時に美容成分も行き届ける役割があるからです。
また、化粧水の後に使用する美容液やクリームを角質層へ浸透させる働きもあります。
したがって、効率的にスキンケアをするために、くすみにアプローチできる成分を配合しいる化粧水を選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、くすみケアができる化粧水の選び方を紹介します。
くすみ対策ができるおすすめの化粧水も紹介しているので、参考にしてくださいね。
目次
化粧水がくすみケアに大切な理由
化粧水がくすみケアに大切な理由を調査しました。
化粧水には多くのメリットがありますが、その中でも3つの理由を説明します。
美容成分を角質層のすみずみまで届けるため
化粧水の主成分は水で、その比率は8割以上を占めます。
残りの1〜2割の部分に美容成分などが配合されているわけです。
水分は角質層へ浸透しやすいため、その働きによって美容成分も角質層へ浸透します。
失われたうるおいを素早く補うため
化粧水は、洗顔後に使用するのが一般的です。
洗顔後は必要なうるおいも洗い流されているため、少しでも早く肌にうるおいを補わなければいけません。
しかし、乳液やクリームは肌が硬くなっていると角質層へ浸透しにくいという特徴があります。
水分量の多い化粧水なら、素早くうるおいを補うことができるわけです。
また、洗顔後は肌のpH値がアルカリ性に傾いています。
化粧水を使用することで、肌のpH値を弱酸性に戻して肌荒れを防止するなどの働きも見込めるのです。
美容液やクリームの角質層への浸透をサポートするため
洗顔後の肌は必要なうるおいまで失われているので、乾燥しています。
肌が乾燥すると、角質が硬くなってしまうので、美容成分などが角質層へ浸透しにくくなります。
化粧水でうるおいを補い、肌を柔らかくすることで、美容液や乳液などの角質層への浸透をサポートしてくれるわけです。
化粧水でケアできるくすみ
くすみの原因は5つあります。
- 乾燥
- 紫外線
- 角質肥厚
- 血行不良
- 糖化
化粧水でアプローチできるくすみは乾燥・紫外線・角質肥厚によるくすみだけです。
その理由について説明します。
乾燥が原因のくすみ
肌が乾燥するとキメが乱れて肌のツヤが失われます。
乱れたキメは光を反射させるので、影を落として肌を暗く見せるわけです。
化粧水で保湿することで、乾燥を防いでくすみをケアすることに繋がります。
乾燥くすみはベースメイクで気にならなくなる!原因と対策方法も紹介
紫外線が原因のくすみ
紫外線を浴びるとメラニンが作られます。
メラニンは肌のターンオーバーとともに垢となって排出されますが、加齢などで肌に滞留することでくすみやシミとなって現れてしまうのです。
紫外線によるくすみをケアするには、肌のうるおいを保ってバリア機能を高め、肌のターンオーバーを正常にすることが大切です。
日焼けで肌のくすみが目立つ!シチュエーション別の対策法を調査
角質肥厚が原因のくすみ
角質肥厚とは、古くなった角質が蓄積する現象のことです。
この角質肥厚は、うるおい不足により肌の生まれ変わるサイクルが乱れることで発生します。
バリア機能が低下することで、摩擦などの外部刺激を受けやすい状態になるので、さらに肌トラブルを招く原因になるのです。
角質肥厚を防止するためには、化粧水をはじめとした保湿が重要と言えます。
角質肥厚とくすみの関係!7つの対策とくすみの本当の原因も紹介
くすみケアできる化粧水の選び方
くすみケアは肌のターンオーバーを整えるために、保湿をすることが大切です。
化粧水の主成分は水ですが、効率的にくすみケアをするためには水以外に配合されている成分をチェックします。
保湿成分をチェックする
うるおいのある肌はキメが整って透明感のある若々しい印象を与えます。
次の表は代表的な保湿成分をまとめたものです。
特徴 | 種類 | 成分 |
---|---|---|
水分を抱え込む | 水溶性成分 | ヒアルロン酸 コラーゲン ラスチン ヘパリン類似物質 |
水分をつかむ | アミノ酸 PG グリセリン |
|
水分を挟み込む | 油溶性成分 | セラミド スフィンゴ脂質 ステアリン酸コレステロール |
水分を逃さない | スクワラン ワセリン |
記載している成分以外にも、保湿成分は種類が違うものを掛け合わせて使用することで、より肌のうるおいを保てます。
化粧水だけで複数の保湿成分を取り入れるのは難しい場合は、美容液やクリームなどで補いましょう。
美白有効成分をチェックする
美白有効成分とは、厚生労働省から「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」ことを認められた成分です。
有効成分が配合されている化粧品は「医薬部外品」や「薬用」と記載されています。
化粧品よりも肌の違いを実感しやすいですが、成分によっては肌の刺激となることもあります。
何を選べばわからない人は、プチプラでも配合されていることが多いビタミンC誘導体から使ってみるのがおすすめです。
成分名 | 働き |
---|---|
アルブチン | メラニン色素の生成を抑制 |
ビタミンC誘導体 | メラニン色素の生成を抑制 メラニン色素の還元 メラニン色素の排出促進 |
カモミラET | メラニン色素の生成を抑制 |
コウジ酸 | メラニン色素の生成を抑制 |
トラネキサム酸 | メラニン色素の生成を抑制 |
エラグ酸 | メラニン色素の生成を抑制 |
プラセンタ | メラニン色素の生成を抑制 |
リノール酸S | メラニン色素の生成を抑制 メラニン色素の排出促進 |
ニコチン酸アミド | メラニン色素の生成を抑制 |
4MSK | メラニン色素の生成を抑制 メラニン色素の排出促進 |
くすみケアにおすすめの化粧水
IPSA|タイム・R・アクア
肌荒れやニキビニキビを防ぐトラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムが配合されている薬用化粧水です。
保湿力は高くありませんが、乾燥が気になる時は重ね付けをすれば、しっとりとした肌感になります。
サラサラしたテクスチャーなので、重ね付けしてもベタづきません。
アルコール無添加なので、肌の刺激が気になる人にもおすすめです。
内容量 | 200ml |
---|---|
@cosme価格 | 4,400円(税込) |
Dr.Cilabo|VC100エッセンスローションEX
とろみのあるテクスチャーでしっとりした使用感の化粧水です。
APPS・VCエチルといったビタミンCを配合し、角質層への浸透力や持続性にこだわっています。
くすみ以外にも毛穴やハリにもアプローチしてくれるので、複数の肌悩みを持った人に人気があります。
美容液レベルの化粧水なので、スキンケアの手間を省きたい人にもおすすめです。
内容量 | 150ml |
---|---|
公式サイト価格 | 5,170円(税込) |
アクセーヌ|モイストバランスローション
サラサラしたテクスチャーでベタつかない使用感の化粧水です。
セラミド類似成分(保湿成分)をナノカプセル化することで、角質層のすみずみまでうるおいを与えます。
さらに、セルバウンス技術でひとつひとつの角質細胞がうるおいで満たされ、ふっくらするので、透明感とハリのある肌へ導きます。
内容量 | 360ml |
---|---|
公式サイト価格 | 6,050円(税込) |
化粧水を効果的に使うポイント
化粧水を効果的に使うためにはポイントがあります。
しっかり化粧水を角質層へ浸透させるためにも3つのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
摩擦が気になるなら手で付ける
肌を摩擦させると、シワなどの肌トラブルの原因になります。
摩擦が気になる人は、手で付けるのがおすすめです。
手のひらが肌に吸い付くようになると、化粧水が角質層へ浸透したサインです。
化粧水を手で付けるとムラになりやすいので、しっかりなじませることを意識しましょう。
しっかり保湿したいならコットンで付ける
ムラなく化粧水を角質層へ浸透させたいなら、コットンを使うのがおすすめです。
手で化粧水をつけるよりも、角質層のすみずみまで浸透させることができます。
コットンは凹凸がないので、小鼻や目の周りなどもなじませやすいのが特徴です。
角質ケアをする
古くなった角質が肌に蓄積した状態で保湿しても、角質層へ浸透しません。
定期的に古くなった角質を取り除けば、化粧水だけではなく美容液や乳液などの角質層への浸透力も高められます。
角質ケアができる洗顔料やパック、拭き取り化粧水など方法は様々なので、自分に合う角質ケア方法を見つけてみてくださいね。
化粧水以外のくすみケアの方法
くすみ対策をするなら、化粧水以外にも気をつけなければいけません。
さらにくすみにアプローチできます。
クレンジング・洗顔で汚れをオフ
クレンジング・洗顔料でしっかり汚れを落としましょう。
クレンジングはメイク汚れや皮脂などの油性の汚れ、洗顔料はホコリや古くなった角質などの水性の汚れを落とします。
落とせる汚れの性質が異なるので、W洗顔不要のクレンジングや洗顔料ではなく、それぞれを使用するのがおすすめです。
汚れを落とすことで、スキンケアが角質層へ浸透しやすくなります。
クレンジングでくすみ肌を対策!ケアできるくすみとおすすめ3選
乳液・クリームで水分の蒸発を防ぐ
スキンケアを化粧水で終えてしまうと、補った水分が蒸発して肌トラブルを引き起こす原因になるので、乳液やクリームなどで肌の表面にふたをしなければいけません。
また、化粧水と配合されている保湿成分の種類や配合比率が異なるため、さらにうるおいを補うことができます。
1日2リットルの水分を補給する
肌細胞は約60%が水分で構成されています。
体内の水分が不足すると、肌の乾燥や栄養不足に陥り、くすみの原因となるのです。
1日に必要な水分は1kgあたり40mlと言われています。
研究などで1日に必要な水分は前後しますが、最低でも2〜3Lを目安に摂取しましょう。
健康的な食事で体の中から美肌ケア
化粧品がアプローチできるのは、基本的に肌表面の角質層までです。
身体の中からくすみケアをしたいなら、栄養バランスの良い食事を摂らなければなりません。
栄養素 | 働き | おすすめの取り入れ方 | 摂取量/日 | 食べ物(100g当たりの含有量) |
---|---|---|---|---|
タンパク質 | 肌のターンオーバーに関わる コラーゲン・天然保湿因子の生成をサポート |
ビタミンB6と一緒に | 50g | 鶏ささみ(23g) 牛肉赤身(20g) |
オメガ3 | 体内で生成することができない不飽和脂肪酸の1種 細胞膜・セラミドの元となる |
熱に弱いから生のままかサプリメントで | 1.6~2.0g | アマニ油(24g) くるみ(8.9g) |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを促しバリア機能を高める | 油と一緒に調理 | 650〜700㎍RAE | にんじん(7200㎍RAE) ほうれん草(5400㎍RAE) |
ビタミンB2 | 皮脂の分泌を調整し、粘膜・皮膚を健やかに保つ。 脂質を代謝 |
タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い |
1.2g | マッシュルーム(0.28mg) 乾しいたけ(0.23mg) |
ビタミンB6 | 皮脂の分泌を調整し、粘膜・皮膚を健やかに保つ。 アミノ酸(タンパク質)の代謝をサポート |
タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い |
1.2g | にんにく(1.53mg) バナナ(0.38mg) |
ビタミンC | コラーゲンの生成を促進。 | タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い 熱に弱いから食事は生で |
100mg | キウイフルーツ黄肉種(140mg) いちご(69mg) |
ビタミンE | ターンオーバーの促進に関わる | ビタミンC・ビタミンAと一緒に | 6.5g | アーモンド(31.0mg) うなぎ(4.9mg) |
サプリメントで手軽に栄養素を摂取する方法もありますが、食事から栄養素を補うことがおすすめです。
なぜなら、サプリメントは栄養補助食品なので、食事の代わりにはならないからです。
サプリメントの吸収率についても、諸説があります。
サプリメントを取り入れたい場合は、その前に一度食事のバランスを見直してみましょう。
まとめ
化粧水は選び方次第で、くすみケアができることがわかりました。
なぜなら、角質層へうるおいを補うことでくすみの原因である乾燥・紫外線・角質肥厚にアプローチできるからです。
くすみケアができる化粧水は、配合されている保湿成分と美白有効成分から選ぶのがおすすめです。
さらにくすみの元にアプローチして効率的にケアをするなら、化粧水の付け方を意識して定期的に角質ケアをすると、化粧水の成分が角質層へ浸透しやすくなります。
この記事で紹介した内容を参考に、くすみケアをしてみてください。