くすみ対策には、洗顔料の選び方が大切です。
洗顔料の選び方次第で、古くなった角質を除去して透明感のある肌を目指せます。
しかし、洗顔で対策できるくすみは角質肥厚が原因である場合だけです。
なぜなら、洗顔料は汚れを落とすことが目的のスキンケアだからです。
例えば、血行不良が原因で肌がくすんでいる人が洗顔で汚れを落としても、血行不良が改善されるわけではありません。
そこで、この記事ではくすみ対策できる洗顔料の選び方とくすみの対策方法について紹介します。
おすすめの商品についても紹介しているので、参考にしてくださいね。
目次
洗顔で対策できるくすみは角質肥厚タイプだけ
洗顔で対策できるくすみは角質肥厚が原因のくすみだけです。
なぜなら、洗顔の目的は肌の汚れを落とすことだからです。
角質肥厚とは、肌のターンオーバーが乱れて古くなった角質が蓄積する現象のこと。
健康な肌は古くなった角質が垢となって剥がれ落ちますが、加齢や紫外線などの原因で肌のターンオーバーが乱れて角質が蓄積してしまいます。
角質は半透明なので、蓄積することで肌がワントーン暗く老けて見える原因に。
しかし洗顔料を正しく選べば、角質肥厚による肌のくすみをケアすることができるわけです。

くすみ対策するなら洗顔料は配合成分で選ぶ
くすみ対策をするなら、洗顔料の配合成分をチェックしましょう。
古くなった角質を取り除く成分がおすすめです。
ピーリング成分
ピーリングとは、「酸」で古くなった角質を溶かすことです。
スキンケアに配合されているピーリング成分は大きく3種類に分けられます。
成分 | 特徴 |
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BHA (β-ヒドロキシ酸) |
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AHA (アルファヒドロキシ酸) |
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PHA (ポリヒドロキシ酸) |
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ピーリング洗顔は比較的刺激が強いと言われていますが、成分や配合量によっても変わります。
自分の肌と相談しながら、選ぶことが大切です。
酵素
酵素が配合されている洗顔料も、古くなった角質にアプローチしてくれます。
古くなった角質はタンパク質汚れです。
ほとんどの酵素洗顔料には、タンパク質汚れを分解する酵素が配合されています。
成分 | 特徴 |
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リパーゼ |
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プロテアーゼ |
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パパイン |
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ブロメライン |
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ピーリング成分が配合されている洗顔よりも、肌への負担は軽めです。
クレイ・泥
クレイ・泥は古くなった角質汚れを吸着して洗い落とします。
種類によって、効果が異なるのもポイントです。
ピーリング洗顔や酵素洗顔よりも肌への負担が軽いと言われています。
古くなった角質の除去におすすめのクレイ・泥をピックアップしました。
成分 | 特徴 |
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マリンシルト |
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カオリン |
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ガスール |
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ベントナイト |
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スクラブ
スクラブを配合している洗顔を選べば、スクラブ粒子が古くなった角質を除去してくれます。
スクラブは粒子が粗いほど、洗浄力が高く肌の刺激も強い傾向があります。
肌への負担を軽くしたい人は米ぬかやこんにゃくなど、粒子が細かいスクラブ配合の洗顔料がおすすめです。
種類 | 特徴 | |
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天然 | 米ぬか |
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こんにゃく |
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泥・クレイ |
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シュガー |
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ソルト |
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重曹 |
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半合成 | 結晶セルロース |
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ホホバエステル・水添ホホバ油 |
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くすみ対策におすすめの洗顔4選
説明した選び方をもとに、おすすめの洗顔料を4つ厳選しました。
何を使用すれば良いかわからない人は参考にしてみてください。
ドクターシーラボ|VC100ピーリングソープ
ピーリングをしたいけど、肌への負担が気になる人におすすめなのがドクターシーラボのVC100ピーリングソープです。
毎日使用できるほどマイルドな洗い上がりで、3種類のフルーツ酸がザラつきやくすみの原因である古い角質を除去します。
ビタミンCを始めとした美容成分もたっぷり配合されているので、うるおいを残しつつ艶のある肌を目指せるのもポイント。
しっかりと泡立てて1〜2分ほど顔に乗せれば、泡パックとしても使用できます。
内容量 | 100g |
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公式サイト価格 | 1,870円(税込) |
FANCL|ディープクリア洗顔パウダー
肌のザラつきや毛穴の汚れも一緒にケアしたい人におすすめなのが、ファンケルのディープクリア洗顔パウダーです。
酵素(プロテアーゼ)がザラつきや角栓の元となるタンパク質汚れにアプローチし、うるおいのある肌に導きます。
さらに炭や泥が毛穴汚れを吸着。
防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を使用しない無添加処方で肌へのやさしさを考えてくれているのもポイントです。
毎日使用できます。
内容量 | 100g |
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@cosme価格 | 1,980円(税込) |
b.glen|クレイウォッシュ
泡立てずに使用できるビーグレンのクレイウォッシュ。
天然クレイの「モンモリロナイト」が配合されているため、古い角質や皮脂汚れを吸着してすっきりと洗い上げます。
さらに、うるおい成分も配合されているため、洗い上がりもしっとりなめらかなのも特徴です。
泡立てるのが苦手な人にも気軽に使用しやすい洗顔料です。
内容量 | 150g |
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公式サイト価格 | 4,290円(税込) |
SABON|フェイスポリッシャー リフレッシング
フェイス用スクラブなのに、毎日使用できる洗顔料です。
ホホバ由来の粒子で古い角質を取り除きつつ、肌にうるおいも残してくれます。
洗い上がりの肌はフワフワで一度使用したらやみつきに。
香料不使用なのに、ミントの爽やかな香りを楽しめるのも特徴です。
内容量 | 200g |
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@cosme価格 | 4,950円(税込) |
洗顔で対策できないくすみの原因
洗顔料を変えても肌のくすみが気になるなら、角質肥厚以外の原因でくすみが引き起こされている可能性があります。
くすみは、角質肥厚以外にも4つの原因があるのです。
乾燥
肌には「キメ」という細かな凹凸があります。
このキメが細かいほど綺麗な肌に見えますが、乾燥するとキメが荒くなります。
荒くなったキメに光が当たると、キメの凹凸が影を落として肌が暗く見えるのです。
乾燥が原因のくすみは保湿をして、キメを整えることが大切です。

紫外線
紫外線を浴びると、肌はメラニンを生成します。
メラニンは茶褐色を帯びているので、肌に滞留するとくすみの原因に。
健康的な肌であればターンオーバーによって垢と一緒に排出されますが、加齢などでターンオーバーの周期が乱れるとメラニンが滞留します。
新たなメラニンが生成されないように紫外線対策をしつつ、肌のターンオーバーを整えるために保湿が重要です。

血行不良
血行不良になると、肌が青白くくすむことがあります。
血液は全身に必要な栄養や酸素を送ったり老廃物を回収したりしますが、血行不良になるとその巡りがスムーズに行われません。
その結果、肌の細胞を作るために必要な栄養素が不足して、肌のターンオーバーが乱れるのでくすみとなって現われます。
また、血管を流れる血液の量が減って肌に透けることで、血色のない青白い肌に見えてしまいます。

糖化
糖化とは、体内に存在している糖分とタンパク質が結びつく現象のことです。
AGEs(最終糖化生成物)という黄褐色の成分が発生し、肌が黄色くなります。
くすみだけではなく、シワやたるみも引き起こすことで知られています。
糖化を防ぐには、食生活で血糖値をあげないことが大切です。

洗顔以外でくすみ対策に大切なこと
洗顔料にこだわれば、くすみの原因である角質肥厚に直接アプローチできます。
しかし、洗顔以外にも大切なことがあるのです。
クレンジング
クレンジングはメイクや皮脂などの脂性の汚れを落とします。
ホコリや角質などの水性の汚れを落とす洗顔料とは、役割が違うわけです。
肌に汚れが残っていると、その後のスキンケアのなじみが悪くなって化粧品本来の力を発揮できません。
そのため、クレンジングでしっかり汚れを落とすことが大切なのです。

保湿
保湿は美肌の基本です。
クレンジングと洗顔で汚れを落とした後は、失われたうるおいを補う必要があります。
なぜなら、うるおいが不足するとバリア機能が低下して肌トラブルを引き起こすからです。
バリア機能が低下すると、肌内部の水分が逃げたり外部からの刺激に弱くなったりして、ターンオーバーが乱れます。
その結果、くすみを招くのです。

食事
スキンケアでくすみ対策を行っても、肌表面にある角質層までのケアが基本です。
透明感のある肌になるためには、食事から気をつけなければいけません。
積極的に摂りたい栄養素はタンパク質とビタミンです。
栄養素 | 働き | おすすめの取り入れ方 | 摂取量/日 | 食べ物(100g当たりの含有量) |
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タンパク質 | 肌のターンオーバーに関わる コラーゲン・天然保湿因子の生成をサポート |
ビタミンB6と一緒に | 50g | 鶏ささみ(23g) 牛肉赤身(20g) |
オメガ3 | 体内で生成することができない不飽和脂肪酸の1種 細胞膜・セラミドの元となる |
熱に弱いから生のままかサプリメントで | 1.6~2.0g | アマニ油(24g) くるみ(8.9g) |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを促しバリア機能を高める | 油と一緒に調理 | 650〜700㎍RAE | にんじん(7200㎍RAE) ほうれん草(5400㎍RAE) |
ビタミンB2 | 皮脂の分泌を調整し、粘膜・皮膚を健やかに保つ。 脂質を代謝 |
タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い |
1.2g | マッシュルーム(0.28mg) 乾しいたけ(0.23mg) |
ビタミンB6 | 皮脂の分泌を調整し、粘膜・皮膚を健やかに保つ。 アミノ酸(タンパク質)の代謝をサポート |
タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い |
1.2g | にんにく(1.53mg) バナナ(0.38mg) |
ビタミンC | コラーゲンの生成を促進。 | タンパク質と一緒に。 水溶性で体内に蓄積されないからこまめに取った方が良い 熱に弱いから食事は生で |
100mg | キウイフルーツ黄肉種(140mg) いちご(69mg) |
ビタミンE | ターンオーバーの促進に関わる | ビタミンC・ビタミンAと一緒に | 6.5g | アーモンド(31.0mg) うなぎ(4.9mg) |
まとめ
くすみ対策には、洗顔料の選び方が大切であることを説明しました。
しかし、洗顔料でケアできるくすみは角質肥厚が原因のくすみだけです。
洗顔料を正しく選べば、蓄積した不要な角質を除去して透明感のある肌を目指せます。
くすみ対策をするための洗顔料は配合成分で選びます。
- ピーリング成分
- 酵素
- クレイ・泥
- スクラブ
今回紹介した4つの成分を参考にしながら、洗顔料を選んでみてください。
何を選べば良いかわからない人は、くすみ対策におすすめの洗顔4選を使って透明感のある肌を目指していきましょう。