睡眠不足が続くと、肌荒れします。
なぜなら、肌の細胞の生まれ変わり(肌のターンオーバー)に関わりがある成長ホルモンやメラトニンの分泌量が減るからです。
成長ホルモンは睡眠中に分泌されるホルモンで細胞を修復したり、美肌に欠かせないコラーゲンやタンパク質を合成したりします。
また、メラトニンは成長ホルモンの分泌を促進する働きがあるのです。
そこで、今回は睡眠不足による肌荒れの改善方法についてご紹介します。
目次
睡眠不足で肌荒れになる理由
睡眠不足による肌荒れの改善方法をご説明する前に、睡眠不足が肌荒れを引き起こす4つの理由についてご紹介します。
- 成長ホルモンの分泌量が減るから
- メラトニンの分泌量が減るから
- コルチゾールの分泌量が増えるから
- 自律神経のバランスが崩れるから
この4つの理由により、肌の細胞分裂や修復をする働きが低下して、肌の再生力も低下します。
ですので、肌荒れが引き起こされるのです。
ここを理解していることで、効率よく肌荒れ対策ができるので確認しておきましょう。
成長ホルモンの分泌が減るから
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
成長ホルモンとは、睡眠中に分泌されるホルモンです。
肌の細胞分裂を促して、新しい肌の再生活動を活発にします。
ですので、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が少なくなり、肌の再生活動が行われなくなるのです。
メラトニンの分泌量が減るから
睡眠不足になるとメラトニンの分泌量も少なくなります。
メラトニンとは、睡眠を促す働きがあるホルモンです。
それだけではなく、成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
成長ホルモンは肌の再生活動に必要だと説明しましたが、メラトニンが分泌されることで成長ホルモンの力も発揮されるのです。
そして、抗酸化作用も認められています。
肌荒れの原因になる活性酸素による酸化を防ぐ働きもあるのです。
コルチゾールの分泌量が増えるから
睡眠不足になると、コルチゾールの分泌量が増えます。
コルチゾールはストレスホルモンとして有名です。
それだけではなく、生活リズムを整える働きもあります。
しかし、コルチゾールの分泌が増えると、成長ホルモンの働きを妨げてしまうのです。
ですので、肌のうるおい成分が作られなくなり、肌荒れを引き起こします。
自律神経のバランスが崩れるから
睡眠不足になると自律神経のバランスが崩れます。
自律神経には緊張状態で優位になる交感神経と、リラックス状態で優位になる副交感神経の2つがあります。
質の良い睡眠を取れているときは、副交感神経が優位な状態です。
しかし、睡眠不足が続くと交感神経が優位になるので、心拍数が上がって血管が収縮します。
緊張状態が続くことで睡眠の質が悪くなり、成長ホルモンの分泌量も低下してしまうのです。
それが、肌荒れの原因になります。
睡眠不足による肌荒れを改善する方法
それでは、睡眠不足による肌荒れを改善する4つの方法についてご紹介します。
- ビタミンCを摂る
- ビタミンB群を摂る
- メイクをしっかり落とす
- 肌の保湿を徹底する
睡眠不足による肌荒れを解消するには、十分な睡眠を取るのが一番の対策です。
しかし、忙しい人は睡眠時間を確保することが難しいでしょう。
そんな人は、必要な栄養を摂取しつつ肌荒れが進行しないようにスキンケアをすることが美肌になる近道です。
それでは、1つずつ確認していきましょう。
ビタミンCを摂る
ビタミンCを摂りましょう。
睡眠不足になるとストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されます。
実は、ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されると、ビタミンCが消費されてしまうのです。
ですので、ビタミンCが不足して肌トラブルの原因になります。
日頃の食生活から摂り入れることが理想的ですが、難しい人はサプリメントなどで補いましょう。
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ビタミンB群を摂る
肌荒れには、ビタミンB群を摂りましょう。
ビタミンB群には、肌が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)を促進したり、皮脂分泌をコントロールしたりする働きがあります。
また、肌の元になるタンパク質の代謝を促進する働きもあるので、肌荒れに悩んでいる人には積極的に摂取したい栄養素です。
食事から摂取することが難しい人は、サプリメントなどで補いましょう。
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メイクをしっかり落とす
メイクをしっかり落としましょう。
肌に汚れが残っていると、肌荒れの原因になります。
睡眠不足が続いている人は肌の再生力が低下しているので、肌荒れが悪化したり治りにくくなっている状態です。
そのような状態で、肌の汚れが残っているとすぐに肌トラブルが引き起こされます。
ですので、クレンジングでメイクをしっかり落とすようにしましょう。
肌の保湿を徹底する
肌の保湿を徹底しましょう。
睡眠不足になると、肌の生まれ変わる力が弱くなってしまいます。
それと同時に、肌のバリア機能も低下してしまうの紫外線や乾燥などの外部からの刺激に弱くなって肌荒れなどの原因になるのです。
バリア機能が低下している肌は、水分量が少なくなっています。
ですので、化粧水などでうるおいを補う必要があるのです。
特に、セラミドが配合されている化粧品が良いでしょう。
他にも肌のうるおいに関わる成分があるので、参考にして選んでみてください。
- セラミド
- スクワラン
- アミノ酸(コラーゲンなど)
- ヒアルロン酸
- ミネラルオイル
睡眠の質を良くする方法
肌荒れを防ぐためには、睡眠の質を良くしなければいけません。
睡眠の質を良くすることで、成長ホルモンの分泌がされて肌の再生活動が活発になります。
こちらでは、睡眠の質を良くする方法についてご紹介しますので、今日から始めてみてください。
寝る90分前に入浴する
寝る90分前には入浴するようにしましょう。
睡眠の質を上げるには、眠り始めが大切です。
肌の再生を促す成長ホルモンは、眠り始めてすぐの時間に多く分泌されると言われています。
そのためには、スムーズに入眠しなければいけません。
スムーズに入眠するには、体内の温度を下げる必要があります。
寝る90分前までに入浴すれば、眠りたい時間に体内の温度が下がるので、質の良い睡眠を取ることができるのです。
運動する
運動しましょう。
適度な運動をすることで、生活のリズムが整うので睡眠の質が良くなると言われています。
ただし、夜寝る前の激しい運動は交感神経が優位になったり、体温が下がりにくくなったりするなど入眠の妨げになることもあるので注意しましょう。
寝る前のスマートフォンを止める
寝る前はスマートフォンやパソコンなどの明るい画面を見ないようにしましょう。
明るい光を見ることでメラトニンの分泌が妨害されて、睡眠の質が悪くなってしまいます。
メラトニンは睡眠を促して成長ホルモンの分泌を働きかける重要なホルモンです。
なので、寝る時は暗くして明るい画面を見ないようにしましょう。
朝起きたら太陽の光を浴びる
睡眠の質を良くするためには、起きてすぐに太陽の光を浴びましょう。
なぜなら、太陽の光を浴びてから14時間後にメラトニンの分泌が始まるからです。
朝7時に起きて太陽の光を浴びた場合、夜9時ごろからメラトニンが分泌されることになります。
太陽の光を浴びることで、生活リズムが整い体内時計を調整してくれるのです。
まとめ
睡眠不足が続くと、肌荒れする理由がわかりました。
肌の細胞の生まれ変わり(肌のターンオーバー)に関わりがある成長ホルモンやメラトニンの分泌量が減るからです。
ご紹介した肌荒れを改善する方法は、十分な睡眠時間を取ることが難しい人でも毎日の生活習慣に取り入れることができます。
そして、肌荒れを防ぐためにも質の良い睡眠を取るようにしましょう。