毛穴の角栓ができるのは、古くなった角質に皮脂やメイクの汚れが混ざることが原因です。
そして、その角栓は鼻だけではなく頬にもできます。頬は肌の構造上、皮脂の分泌量が多く毛穴が開きやすいので、角栓が目立ちます。
だから頬の角栓は一気に無くそうとするのではなく、毎日コツコツとスキンケアを行い、生活習慣を見直す必要があるのです。
そこで、今回は頬の毛穴の角栓が目立つ理由と改善方法をご説明します。
おすすめの商品もご紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
毛穴の角栓の原因
毛穴の角栓ができるのは、古くなった角質に皮脂やメイクの汚れが混ざることが原因です。
本来、古くなった角質は垢となって剥がれ落ちますが、肌の再生力が低下すると肌に蓄積されます。
蓄積した角質が毛穴に詰まり、過剰に分泌された皮脂やファンデーションなどの油性のメイク汚れと混ざることで角栓ができるのです。
また、肌の再生力のことをターンオーバーと言い、ターンオーバーを正常に保つことが毛穴の角栓を改善することに繋がります。
なお、皮脂の過剰分泌は肌質の問題もありますが、大人の場合は乾燥から肌を守る為に分泌されていることがほとんどです。

頬の毛穴が目立つ3つの理由
頬の毛穴が目立つ理由は3つあります。
- 皮脂の分泌量が多いから
- 頬の表皮構造の問題
- 顔の中心部に視線が寄るから
この3つの理由を理解すれば、今後どのように対策していくべきかイメージが付くはずです。
それでは一つずつ確認していきましょう。
皮脂の分泌量が多いから
頬の毛穴が目立つのは、皮脂の分泌量が多いからです。
頬はおでこや鼻と同様、顔の中でも皮脂の分泌量が多いというデータがあります。
脂性肌の人だけではなく、乾燥肌の人でも他の部位に比べ頬の皮脂量は高いです。
さらに、皮脂を分泌する皮脂腺は毛包と呼ばれる器官の中にあります。
頬についている毛包は、「脂腺性毛包」と言って複数の皮脂腺がついているので、皮脂の分泌量が盛んです。
肌のターンオーバーが乱れて角質が肌に蓄積していると、分泌された皮脂と混ざるので、頬は角栓が出来やすいと言えます。
参考 顔面皮脂量の部位差について頬の表皮構造の問題
頬は表皮の構造上、毛穴が目立ちやすくなっています。
表皮とは、皮膚の表面にある部分です。
頬は加齢とともに、毛穴の周辺がすり鉢状に凹む傾向があります。
その結果、毛穴が広がって大きく見えるのです。*
また、肌のキメも関係しています。
良い状態を「肌のキメが細かい」、悪い状態を「肌のキメが粗い」と表現することが多いです。
肌のキメとは溝である皮溝(ひこう)とふっくらと盛り上がっている皮丘(ひきゅう)で成り立っています。
乾燥すると皮溝(ひこう)が多方面に伸びて、キメがなくなり毛穴が目立つのです。**
このように、頬は角栓が詰まっている毛穴だけではなく、角栓が詰まっていない毛穴も目立ちます。
参考 頬の表皮構造による毛穴目立ちと,その改善へのアプローチ* 参考 キメの形態と頬部の毛穴目立ちとの関連性**顔の中心部に視線が寄るから
人の視線が顔の中心部に寄ることも理由の一つとして挙げられます。
一般女性を対象とした実験では、一番最初に視線が行く部分は目元や顔の中心部でした。
毛穴が目立ちがちな鼻や頬なども顔の中心部に含まれているので、印象深く残ってしまいます。
参考 視線追跡を用いた化粧品使用実態観察頬の角栓を改善する方法
頬の角栓を改善するには、スキンケアと生活習慣を見直す必要があります。
スキンケアで外側から肌を整え、生活習慣を改善して内側から角栓ができにくい肌を目指すのが理想です。
角栓は無くなっても5日程度で元に戻ります。
だからこそ、毎日コツコツとお手入れをしなければいけないのです。
スキンケアを見直す
頬の角栓を改善するには、スキンケアを見直してみましょう。
必要なスキンケアを行うことで、肌のターンオーバーが正常化し、角栓をはじめとした肌トラブルを防ぎます。
うるおいを残すクレンジング料を選ぶ
クレンジングはうるおいを残してくれるタイプの商品を選びましょう。
頬は角栓だけではなく、乾燥が原因となって毛穴が開きます。
ですので、必要なうるおいを残してくれる保湿成分配合のクレンジングがおすすめです。
ただし、洗浄力が低いクレンジングは相応しくありません。
なぜなら、毛穴の角栓の原因となるメイク汚れを残してはいけないからです。
また、洗浄力が低いクレンジングはメイクを落とすまでに時間がかかるので、肌の負担になりかねません。
オイルタイプやバームタイプ、ジェルタイプは洗浄力が高めです。

キメ細かい泡で洗顔をする
キメ細かい泡で洗顔をしましょう。
しっかり泡立てると泡の表面積が増えるので、汚れがなじみが良く、細かい汚れも取り除きやすくなります。
また、アルカリ性の洗顔料の場合は泡立てることで酸性側に傾くので肌の刺激を少なくするという目的もあるのです。
ですので、泡立てることが大切になります。
手のひらを逆さにしても落ちないくらいの固さまで泡立てましょう。

保湿化粧品はしっかり馴染ませる
保湿化粧品はしっかり馴染ませましょう。
馴染ませることで、角質層の隅々までうるおいを補給できます。
肌を整えることで、次のスキンケアの浸透率をあげることも可能です。
保湿が足りないと、肌のターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌の原因になります。
スキンケアの中でも、もっとも重要なお手入れですので丁寧に馴染ませましょう。


角質ケアは刺激の少ない方法を選ぶ
角質ケアは刺激が少ない方法を選びましょう。
肌に蓄積している古くなった角質を除去すれば、角栓を防止することができます。
しかし、方法を間違えると肌の刺激になるので注意が必要です。
ピーリングや拭き取り化粧水で角質を除去する方法は、商品選びを間違えると肌への刺激となります。
角質を浮き出して洗い流すパックや美容液のように使用する角質ケア商品は肌への負担が低いです。
ただし、個人差があるので使用する際はパッチテストをおすすめします。

生活習慣を改善する
生活習慣を改善しましょう。
スキンケアは、肌の表面にある角質層へのお手入れしかできません。
しかし、生活習慣を改善すれば体の中から肌へアプローチをすることができます。
例えば、皮脂分泌を抑制するためにビタミンを摂り入れたり、質の良い睡眠をとって成長ホルモンの分泌を促したりすることで毛穴の角栓を防ぐことに繋がるのです。
ビタミンを摂取する
ビタミンを摂取しましょう。
特にビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンEがおすすめです。
栄養素 | 働き |
---|---|
ビタミンB2 ビタミンB6 |
皮脂の分泌をコントロールする |
ビタミンC | 肌のうるおいに関係するコラーゲンの生成を促進する |
ビタミンE | 抗酸化作用がある |
ビタミンB2・ビタミンB6は、角栓の原因である皮脂の過剰分泌をコントロールしてくれます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促すだけではなく、抗酸化作用やシミ対策もできる万能な栄養素です。
ビタミンEも抗酸化作用があり、皮脂の酸化を防ぎます。
質の良い睡眠をとる
質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
睡眠は、肌の細胞分裂を促進する成長ホルモンを分泌します。
睡眠不足になると成長ホルモンの分泌を妨げるので、いかに質の良い睡眠をとるかが重要なのです。
質の良い睡眠のための行動 | 得られるメリット |
---|---|
寝る90分前に入浴する | 入眠をスムーズする |
運動する | 生活リズムを整える |
寝る前のスマートフォンを止める | 睡眠促進ホルモン(メラトニン)の分泌 |
朝起きたら太陽の光を浴びる | 生活リズムを整える |
この4つの行動を意識すれば、質の良い睡眠をとれるはずです。

頬の角栓を改善するおすすめの商品
頬の毛穴の角栓を改善するおすすめの商品についてご紹介します。
こちらでご説明した改善方法を元におすすめの商品を選びました。
何を選べば良いのかわからないという人は、ご紹介する商品から始めてみてください。
頬の角栓を改善するクレンジング
イヴ・サンローラン|トップ シークレット クレンジングバーム
SNSでも話題のクレンジングバームです。
抜群の洗浄力でマスカラなどのアイメイクがすっきり落ちるのに、洗い上がりは吸い付くようなもっちりした柔らかい肌になります。
価格は高いですが、少量でも伸びが良いので、コストパフォーマンスは悪くありません。
内容量 | 125ml |
@cosme価格 | 6,380円(税込) |
Attenir|スキンクリア クレンズオイル
くすみの原因である古くなった角質も分解してくれるクレンジングオイルです。
アルガンオイルやロックローズオイルが毛穴の汚れや古くなった角質などを浮かせて取り除いてくれるのでザラつきのない滑らかな肌になります。
濡れた手でもマツエクにも使用できるのも特徴です。
内容量 | 175ml |
公式サイト価格 | 1,870円(税込) |
頬の角栓を改善する洗顔料
エリクシール ルフレ|バランシング バブル
ジェルなのに顔に乗せてくるくるすると、モコモコな泡ができる洗顔料です。
ジェルが毛穴の奥の汚れに密着して瞬時に泡が立つので角栓がない毛穴レスな肌になります。
泡立てる手間がかからないので、時間のない朝にもおすすめです。
内容量 | 165g |
公式サイト価格 | 1,980円(税込) |
Cure|スペシャルパウダーソープ
2種類の酵素と2種類の泥が配合しているパウダータイプの洗顔料です。
毛穴の汚れや角栓、ザラつきなどを酵素が分解し泥が吸着するので、つるすべな肌になります。
さらに、化粧水などがなじみやすくなるのも特徴です。
酵素タイプなので毎日使うと肌の刺激になるかもしれません。
その場合は、週2回程度のスペシャルケアとして使用してください。
内容量 | 0.6g×35個 |
amazon価格 | 1,760円(税込) |
頬の角栓を改善する保湿化粧品
SK-Ⅱ|フェイシャルトリートメントエッセンス
特別な酵母であるピテラが配合されている化粧水です。
角質層に存在する天然保湿因子(NMF)などを含んでいます。
多くの化粧水は水の配合量が一番多いですが、この化粧水はピテラの配合量が90%以上であることも特徴です。
より、角層への浸透率をあげるには拭き取り化粧水などで角質ケアを行ってからの方が化粧水の効果を実感できます。
内容量 | 160ml |
楽天価格 | 18,700円(税込) |
ETVOS|モイスチャライジングセラム
保湿成分ヒト型セラミドが配合している大人気の美容液です。
角質層にもともと存在しているセラミドですが、セラミドが不足していると80%以上の肌の水分量が低下します。
この美容液は、角質層に存在しているセラミドと同じ型のセラミドを使用しているので肌へのなじみ方が抜群に良いです。
美容液と乳液の保湿効果を1本で補うので時短にもなります。
内容量 | 50ml |
公式サイト価格 | 通常:4,400円(税込) 定期:3,960円(税込) |
頬の角栓を改善する角質ケア商品
TAKAMI|タカミスキンピール
剥がさない角質ケアができる美容液です。
洗顔後になじませるだけで角質層の隅々にアプローチをかけ、肌の再生リズムを整えます。
毎日使えるので、乾燥肌や敏感肌でピーリングができない人にもおすすめです。
内容量 | 30ml |
楽天価格 | 5,280円(税込) |
CNP|インビシブルピーリングブースター
毛穴に悩んでいる人の中で急速に広まったピーリングブースターです。
角質除去成分として有名なAHA(アルファヒドロキシ酸)よりも分子の大きいPHA(ポリヒドロキシ酸)を使用することで、低刺激である角質ケアが可能になりました。
角質除去以外にも肌のトーンアップやキメ、皮脂ケアをしたい人におすすめです。
内容量 | 100ml |
公式サイト価格 | 3,410円(税込) |
頬の角栓を改善するサプリメント
ORBIS|ディフェンセラ
インナースキンケアとして話題の顆粒状のスティックです。
配合成分グルコシルセラミドが内側からうるおいの逃しにくい肌にしてくれます。
即効性はありませんが、まずは3ヶ月使用がおすすめです。
飲み続けることで肌の変化を実感できます。
内容量 | 30日間分×1箱 |
公式サイト価格 | 2,916円(税込) |
Nature Made|マルチビタミン
サプリメント先進国のアメリカで支持されているネイチャーメイドのマルチビタミンです。
皮脂の分泌をコントロールするビタミンB2とビタミンB6をはじめ、コラーゲンの生成を促進するビタミンCと抗酸化作用のあるビタミンEなどが1日1錠で摂取できます。
食生活が乱れがちな人におすすめです。
内容量 | 100粒 |
amazon価格 | 1,206円(税込) |
まとめ
毛穴の角栓は肌のターンオーバーの乱れにより蓄積された角質が皮脂やメイク汚れと混ざることが原因です。
そして、頬の毛穴は皮脂の分泌量が多く、表皮の構造からみて毛穴が開きやすくなっています。
さらに、顔の第一印象を決める中心部に視線が集まることから毛穴を目立ちやすくさせてるのです。
今回ご紹介した方法で、スキンケアと生活習慣を見直していただければ頬の毛穴が気にならなくなるでしょう。